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仕事は楽しい、よくそんなこと言って甘いとかいうおじさんたちいますが、ぼくもおじさんですが、ぼくはそう思わないんですよ。一度の人生、めいっぱい仕事を楽しんで死んじゃおうじゃありませんか。だってそのほうが絶対成果出るんだもん。人にも喜ばれるし、世の中の役にも立つし、人生かけてやりたいことをやりましょう。そんな気持ちなんですよ、正直。なぜかというと、やはり世のなか楽しそうに働いていない人が多くて。仕事に苦しんでいたころの自分を見るようで。おせっかいかもしれないけどなんとかしたい。今は労働力不足とか言われてて、人手不足だとかじゃないですか。でも、経営者側は本気でスタッフの従業員の人生と幸せを考えてるかなと思うわけです。労働力として、ロボットより安いからって使ってませんか?と言いたい。AIが発達してロボットにやらせたほうが生産性上がったら首切るんでしょ。そんな経営者の下じゃ楽しいはずがない。仕事が面白いわけがない。でも、従業員が楽しくないと会社の業績があがらないし、求人をしても募集がこないし、いい人はすぐやめるしでなにもいいことはないんです。それはもう濁った池に活きのいい魚を入れるようなもの。濁った池をどう綺麗にするか?それをするには楽しく働く人を増やすことしかないんです。僕は昔サラリーマンをやっていました。いわゆる営業ですね。営業をやると毎年数字が課せられるんです。毎年増えていくんです。それは、永遠に感じました。そうなると人間ってどうなるとおもいます??数字を追い始めるんですよね。お客さんの事なんてかんがえられなくなって、会社のために数字をあげるんです。お客さんがよろこんでくれるなんて、横っちょにおいて考えなくなるんです。でも違うよなとはうすうす気づきます。馬鹿じゃないので。そうすると疲れるんですよね。楽しくなくなるんです。びくびくするんです。誰かに怒られるんじゃないか、ミスしちゃうんじゃないか、そんなことばかり気にするんです。そんなことだと逆に成果あがらないんですよ。数字を追いかけちゃうとだめなんですよ。だから疲れて辞めました。もっともらしい理由をつけてやめましたが、疲れたんです単純に心が。弱かったんです。楽しそうなふりして。そうやって次の仕事にうつりました。でもうまくいきません。なぜかって根本が解決されてないんですよ。何が解決されてないかっていえば、これらのことです。人生をかけてやりたい仕事か?こころからその仕事を楽しめてるか?就業時間が気にならないか?月曜日が待ち遠しいか?たのしいか?未来にワクワクできてるか?そして自分で仕事をはじめたんです。はじめたんですというより、自分でやるしかなかったんです。だれも雇ってくれなかったので。でも、転機になったのは3・11でした。僕、実家が石巻なんですね。一瞬でモノや人が津波に流されてなにもかもなくなる人が続出です。幸いにもぼくの家族は無事でした。今思えばなんかその時はボーッとしてよくわかりませんでした。石巻に帰って実家にたまったドロを出したり、友達のうちの片づけ手伝ったり。いろいろ被災地で動いてました。そのときどうなんでしょう。なに考えてたんですかね。しばらくしてもわかりませんでした。自分はどんな感情を持ったのか。そして東京に戻って仕事をつづけました。でも、うまくいきません。頭も働きません。なにか仕事に関して違和感を感じ始めました。それでやめることになります。43歳だったでしょうか。ぼくはサラリーマン家庭でありがたく普通に育ちました。働くということは就職するということです。なんの疑いもなく就職活動を始めました。結果は全滅です。ほとんど面接すら受けられませんでした。僕はそのとき高校生の子どもをふたりと奥さんがいました。最低でも年収500万は欲しいよなとか思ってました。なんの資格もなく、なんの特技も無いただの43歳です。就職が決まらず、ずーーーーっと散歩してました。やばい、やばい、やばい、背中に変な汗かきながら。ぼくはここで気づくんです。にっちもさっちもいかない。いっぱしの大人ぶった考えもうやーーめた!もう条件なんかどうでもいい。泣ける仕事をしよう!開き直りですね。もう年収500万とか言ってらんないです。それで今までの就職活動を根本からやり直しました。ハローワークやーめた!リクナビやーめた!マイナビやーめた!で、っどうしたかというと、グーグルに直接聞きました。泣ける仕事ありませんか?やりがいのある仕事ありませんか?検索ワードはこれだけです。そうしたらETICっていうNPO法人にぶち当たったんです。起業家精神こそが日本を変えるって信じてる法人でした。震災復興のコーディネーターを募集してました。早速面接受けたんです。必死に食らいついたんですが落ちました。でもなんか救済措置的な感じで、業務委託で少しやってみる?9月から3月まで、とオファーが来ました。あまりにも必死だったからしのびなかったんだと思います。すぐやります!って答えました。そこに行ったらみんな楽しそうだったんです。カルチャーショックでした。43年間生きてきてこんな感じの人に出会うことがなかったんです。単純な言い方なんですけど、いい人たちだーって思ったんですよね。本気で社会をよくしようとしているんですよ。すごくないですか??その人たちの引力ってすごいんです。大企業だって協力するし、起業する人も集まってきて、元気な大学生もいっぱい集まってきます。勝手な解釈ですが、その根幹は、「楽しそう」だとおもったんです。楽しそうは希望にみえました。そのころから何か変わりました。震災のあたりから心の奥底にあった違和感みたいなもの。自分はなんのために生きているんだろう。働くってどういうことだろう。一瞬で命が奪われることもあるこの世の中に。そこから今度はETICの方に紹介を受けて、富士市産業支援センター(f-Biz)にお世話になることになりました。そこで今の起業支援の根本、基礎を教わりました。ぼくのベースはそこでの1年10か月になります。そこでいろいろな人と出会いました。起業家、プロフェッショナル、創業者、商人、様々な人です。仕事と生きるを混ぜ合わせて魅力的に生きている人たちです。そこでの経験と出会いはぼくにとって、かけがえのない財産です。そして今、神奈川を中心に個人で中小企業支援をさせてもらってます。ここにいたる道も本当に偶然の出会い、いろいろな方の助けで成り立っています。あのとき、あの人と出会ってなければ。あのときぼくがジタバタ動かなければ。そんな偶然ばっかりです。本当に感謝です。そんな自分が今、相談者さんや相談企業さんと話していて思うのは、楽しさが足りていない。売上が上がらない、人が来ないっていう悩みは、圧倒的に楽しさが足りてないなと思ったんです。日本人は仕事はつらいもんだ、辛抱しろ、とかそんな昭和のど根性物語で毒されすぎています。仕事って誰かを喜ばすことです。誰かのうれしいになることです。つらいことなんてないんです。少なくともつらいや辛抱が全面にでてくるようなものではないんです。ぼくは思います。社長さん、従業員さんのひとりひとりが自分の好きに、もっと敏感になればいいと感じています。好きやうれしいや楽しいの価値が相対的にモノの価値より上がったんです。東日本大震災でモノは見事に一瞬で消えていきました。でも、人のうれしいや楽しいや好きは消えませんでした。今は目に見えないものの価値が急騰してるんです。だから自分の好きや楽しいにもっと敏感になって仕事に活かせばいいんです。そうすると自然とお客様を喜ばせることができると思うんです。ぼくのミッションは、「みんなの仕事を楽しくする」です。ほんと余計なお世話でごめんなさい。でも人生かけてやってみたいんです。ぼく気づいたんです。かれこれ今の仕事7年ぐらいやってます。どれだけの相談に対応してきたでしょうか。仕事がうまくいってる人って絶対楽しんでるんです。楽しいは最強なんです。楽しい気持ちでしかアイデアは浮かばないんです。楽しい人にしか人は寄ってこないんです。自分の好きなことでめいっぱい周りの人や社会を喜ばせる人を増やす。みんなが仕事を通して喜ばしあう社会。人より大切なものはこの世にない。「よろこばし愛」社会をつくっていけたらいいなって思っています。そしたらみんな楽しくなって、日本の企業はもっとよくなり、起業はもっと増えて、世の中に楽しさが増える。そんなことを考えてます。
テーマ: ブログ
仕事術
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