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ひとり息子から衝撃的な言葉を告げられる。「定時制高校へ転校したい」2012年9月、息子が私立高校の一年生のときであった。担任と相談を重ねた。勉強嫌いの息子がやっと入学できた私立高校をやめさせたくない。不登校支援相談へも足を運び、高額なカウンセリング料を支払った。しかし、努力もむなしく2013年1月、出席日数不足で退学となる。自分の育て方が間違っていたのか。息子にとって母親の存在はなんなのか。何のために生きているのだろう?子育ては「苦行」としか思えなかった。気力、体力ともに消耗し、身体は不調が続いた。朝、夫を送り出すと布団で1~2時間また眠った。それでも高校だけは卒業させたかった。息子が通える学校を探し、続け辿り着いたのは通信制高校のサポート校であった。2013年4月、息子は自分で選んだサポート校へ入学した。しかし、月一回のスクーリング(通学)に出席することはほとんどなく、課題を家で行うスタイルとなった。課題はいっこうに進まず卒業は果てしなく遠い夢のように感じられた。昼夜逆転の生活を送る息子と顔を合わせることがつらく、私はスポーツクラブのヨーガ・クラスに通い始めた。そこで出会ったヨーガ・インストラクターからヨーガの智慧を学ぶ。人と比べない自分の内側へ意識を向ける体の声に耳を傾け決して無理をしないこのヨーガは日常生活にそのまま活かすことができる「生きる智慧」となった。自分の「心の声」に耳を傾けられるようになった。自分の気持ちに嘘をつくことをやめようと思った。人と比べなくなると生きることが楽になった。自分を楽しませる時間を持てるようになった。人からどう思われるかを気にすることなく自分軸で生きる幸せ。こんなに心地の良い生き方ができるのだと感動する。数十年もの間、積み上げられてきた私の価値観が大きく変わった。高校を卒業させるまでは親の義務であるという思い込みを捨てた。良い学校を卒業したからといって幸せになるとは限らない。人生を生き抜く力があればいい。卒業への執着を手放したとき息子は通信制高校を卒業した。人を変えたり、コントロールすることはできない。母親にできることは、どんなときも見守ること。そして母親が輝いて人生を楽しむこと。いつも笑っていられることが子供の幸せにつながることを学ぶ。物事のとらえ方次第で人生が変わる。世界が輝いて見えてくる。「苦行」は天からの「ギフト」へと変わった。息子は母親の私を成長させるために生まれて来てくれたのだ。一人でも多くのお母さんにこの想いを伝えたい。53歳でヨーガ・インストラクターとなる。さらに学びを深め2018年4月、ヨーガ療法士となる。ヨーガで身体と心を調えながら、暮らしのなかに幸せを見つける毎日を送る。
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アラフィフ
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