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進行性筋ジストロフィーと診断されて今年で32年の歳月が流れます。それまでは何不自由なく普通の子供として元気に過ごしていました。高校卒業後は叔父が経営している建設会社に就職しました。厳しい現場監督さんの元で当初は慣れない環境に戸惑いはありましたが、仕事に対する喜びやごく普通の生活を過ごすことができて満喫していました。20歳を過ぎたころから手足の力が弱くなってきたのが最初の病状でした。その後、岡山市内の専門病院での精密検査(病名は進行性筋ジストロフィー)で筋力の衰えを伴う進行性の難病と診断されました。初めのうちは歩くことや車の運転などは苦にはなりませんでしたが、身体の中には確実に変調をきたしていく脱力感や疲労感、仕事も出来なくなってきた不安感が更に募り、41歳の時に会社を退職しました。そして、ようやく後ろを振り返る機会を得た時、自分は大事なことに気がつきました。「進行性筋ジストロフィー」という難病を抱え、親を恨み時には将来に絶望し、希望の光を見出せずにいたあの頃があったからこそ今の自分があります。そして、その頃の自分を支え続けてくれた人たちの優しい気持ちがあったのでドロップアウトせずに生きてこられました。今、自分は思います。もしも何一つ障害を持たずに生まれていたとしたら、自分自身は人生をこんなにも真剣に生きていたのだろうか、もしかしたら楽な生き方ばかり選んで、他人の優しい気持ちに触れることもなく、のほほんとしたつまらない人生を過ごしていたに違いありません。未だに初めて会う人には『障害を持って可哀想』などと言われますが、必ずしも可哀想な人生を送ってきてはいません。むしろ障害を持って生まれ他人とは違う、いわば「面白い人生」と胸を張って言える道を歩いてきました。金剛さまは何があっても感謝。「絶対感謝」ということを教えて下さっています。自分の病気についても、苦しくても「絶対感謝」の心を忘れるなよと教えて下さっているように思うのです。そういった心で生きてゆけば、病気というものはいつか消えてゆくのだと…。
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アラフィフ
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