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クランクレーデは、1989年4月に結成されたアマチュアの演奏団体です。阪神間、主に西宮市を中心に活動しています。結成当時、演奏会は好評を博していましたが、様々な事情により惜しくも数年で活動を休止。その後、古楽器合奏団として活動を再開し、合唱団「森の宮ライゼコール」とともにバッハの宗教曲を中心に演奏活動を続けてきました。その後、2013年より創立当時のメンバーや長年の活動で知り合った多くの友人たちの協力も得て、モダン楽器を使用した弦楽合奏による3回の演奏会を開。そして今年7月より念願だった発足当時と同じ姿、室内オーケストラとしての活動を再開しました。このたびは、指揮者の牧村邦彦さんをはじめ、様々な方々の協力を得て、いつもの活動場所を遠く離れ、滋賀県大津市のびわ湖ホールまで遠征して、2016年12月4日(日)に、モーツァルトの名作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」を演奏することになりました。お馴染みの皆様には、少々遠い会場ですが、出演者みな懸命に演奏に取り組んでいますので、是非ともびわ湖ホールまでお運びください。「クランクレーデ」の名は、古楽界の巨匠、ニコラウス・アーノンクール氏の著書 “ Musik als Klangrede “ (邦訳「古楽とは何か」)に書かれている、要約すると ≪かつて音楽は文化の大黒柱の一つで、人生の最も重要な構成要素であり、醜美・善悪・苦楽等々、すべてを包括する、言葉ではいいあらわせぬものの生きた言葉であるがゆえに、それは同時代・同地域でのみ理解され得るものであった。しかし眼の前にある音楽の真の意味を理解するための努力を怠ってはならない。その努力は必ず実を結んで、音楽は時代と場所を超えて私たちの前に真の姿を現す。≫ というような、そこに込められた精神を、自分たちの「銘」として演奏活動を展開していこうと言う志を込めて、団体名に冠しました。
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