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08年の北海道サマーセールで小林祥晃オーナーに見初められたラブミーチャン。当初は「コパノハニー」という名前で競走馬登録をされ、JRAデビューを目指し、09年5月下旬に栗東トレーニング・センターに入厩を果たした。ところが、まだ体ができていないこともあってか、彼女はJRAの施設を使った調教に耐えられなかった。結局、未出走のまま7月中旬にJRAの登録を抹消。オーナーの診断で、方位のいい笠松・柳江仁厩舎に転厩することになってしまう。その際、「もっと自分を好きになって、自信を持とうよ」と再スタート成功への願いを込めて、ラブミーチャンという今の名前に改名された。言うなれば〝エリートコースからの脱落〟。ところが、逆にこの〝挫折〟が彼女の才能を開花させる。あたかも笠松にやって来たことで重圧から解放されたかのように、ラブミーチャンは快進撃を始めた。10月のデビュー戦から無敗のまま一気の5連勝。その勝ち星の中には、一度は諦めたJRAの舞台でのレコード勝ちもあった。そして、選りすぐられた全国のエリートたちを向こうに回してのGⅠ制覇――。そのわずか2カ月の蹄跡は、ついに『NARグランプリ・年度代表馬』という栄冠をも彼女にもたらした。地方競馬とはいえ、2歳馬が年度代表馬となるのは日本競馬史上初の快挙。挫折を味わった少女は、一転、日本一の天才少女となった。2010年、さらなる高みを目指すラブミーチャン。まずはクラシックレースと呼ばれる日本競馬の最高峰の桜花賞が目標となる。これまで経験したことのない芝コースだが、ダートで見せ付ける快速ぶりをもってすれば、こなせて不思議はない。むしろ、さらにスピードの増す芝こそが、彼女にとってうってつけの舞台となるかもしれない。まずは3月14日、フィリーズレビューで桜花賞の出走権利獲りに出走する。
テーマ: ブログ
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