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長野県出身。国立音楽大学卒業、同大学大学院を首席で修了。新国立劇場オペラ研修所第９期生修了。ローム・ミュージック・ファンデーションの奨学金を得て渡独。ハンブルク音楽院を、審査員全員一致の最優秀の成績で修了。 『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールでオペラデビュー。沼尻竜典指揮、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ定期公演でも『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールに抜擢され、同公演には『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵役、『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソ役で出演している。 東京二期会公演には『メリー・ウィドー』サン・ブリオッシュ役で初出演し、東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』（カロリーネ・グルーバー演出）マゼット役では各方面から高い評価を得た他、ライマン作曲『リア』（日本初演）フランス王役、『ナクソス島のアリアドネ』ハルレキンにはフランス王役等、数多く出演。 小澤征爾音楽塾『蝶々夫人』では、鎌倉で行われた特別演奏会にゴロー役をはじめ、『カルメン』ダンカイロ役、小澤征爾自身が指揮を務めた『子どもと魔法』では大時計役を演じている。 近現代のオペラにも数多く出演しており、ヒンデミット『カルディヤック』（日本初演）に難役であるタイトルロールで好演した他『アルバート・へリング』シド役、『カルメル修道会女の対話』看守役等出演。 留学先のドイツ・ハンブルクではハイドン『四季』ソリストを務め、北ドイツ放送局に放映された他、マーラー没後１００年を記念した演奏会にて、トーマス・ミッテルベルガー指揮『さすらう若人の歌』、またドイツでも屈指のホール「ライス・ハッレ」にて、ハンブルク・ブラームス合唱団定期演奏会オルフ『カルミナ・ブラーナ』でバリトン・ソロを務め、いずれも好評を得ている。また、先ごろ発見された、テレマン『結婚カンタータ』のソロをハンブルク州立図書館で世界初演した。シューベルトの『冬の旅』全曲演奏会や、ベートーヴェン、ヴォルフなどの作品を扱ったソロリサイタルもハンブルクにて行っている。また、ハンブルク・クルトゥア・キルヒェ『ダイドーとエネアス』エネアス役や、オルデンブルク州立歌劇場モンテヴェルディ『オルフェオ』にカロンテ役等で出演。2013 年、ワーグナー生誕２００年の記念すべき年に、リヒャルト・ワーグナー・バイロイト音楽祭奨学生に選出された。 この他にも、びわ湖ホールで行なわれた、沼尻竜典『竹取物語』石上麻呂足役や、仙台フィルハーモニー管弦楽団『フィガロの結婚』にタイトルロール、日生劇場『ラ・ボエーム』にショナール役、東京芸術劇場『ドン・ジョヴァンニ』マゼット役、小澤征爾音楽塾『カルメン』ダンカイロ役等、全国共催オペラ『カルメン』モラレス役、トヨタコミュニティーオペラ『ラ・ボエーム』ショナール役で出演するなど、全国の主要な公演で活躍。中でも『魔笛』のパパゲーノ役は当たり役となっており、2016 年新国立劇場に急遽代役で出演したのをはじめ「黒い薔薇歌劇団」、日生劇場で出演しており、新国立劇場で演じた様子は小学４年生の音楽の教科書に掲載されている。 近年の活躍として、コロナ禍により約半年ぶりに上演を開始し話題を集めた新国立劇場ニューノーマル時代の新演出『夏の夜の夢』にディミートリアス役で出演し好評を得た他、新国立劇場関西公演『魔笛』にもパパゲーノ役で出演している。2021年には、二期会『タンホイザー』ビーテロルフ役、日生劇場『ラ・ボエーム』ショナール役、東京二期会『魔笛』（宮本亞門演出）パパゲーノ役で出演し好評を得ている。 2022年には、東京二期会『フィガロの結婚』（宮本亞門演出）タイトルロール、新国立劇場『魔笛』パパゲーノ役、新国立劇場高校生のためのオペラ『蝶々夫人』シャープレス役、セイジ・オザワ・松本フェスティバル子どものためのオペラ『フィガロの結婚』フィガロ役。12月には新国立劇場『ドン・ジョヴァンニ』マゼット役で出演した。2023年には、びわ湖ホール『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ナハティガル役、兵庫県立文化センター・佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2023『ドン・ジョヴァンニ』にマゼット役で出演。 この他にも、ベートーヴェン『第九』、ヘンデル『メサイア』、モーツァルト『レクイエム』、フォーレ『レクイエム』、オルフ『カルミナ・ブラーナ』、プッチーニ『グローリア・ミサ』等のソリストを務める。 BS フジ『レシピ・アン』には、準レギュラーMC として出演する等、メディアにも登場している。また、バリトン四人組『ハンサム四兄弟』の三男としても活躍している。二期会会員。
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小澤征爾先生ありがとうございました