ブログをブロックする
ブログを報告する
静岡県家族信託協会の石川秀樹です。先日テレビを見ていたら、驚くべきことが起こりました。NHK、土曜日お昼の人気番組、四角い仁鶴がまーるく収めまっせの「生活笑百科」で、わざわざ時間を割いて家族信託を紹介したんです。なぜだと思います?日本が百歳長寿時代だからです。昔は、というよりついこの間まで、80歳で人生は終わったんです。でも今は、さらに10年、へたをすれば100歳まで生きてしまうかもしれない。そこまで大丈夫、と言えるお金を持っていますか?長生きリスクがあるんです!でも、その日本で認知症になったら救いがありません。お金(金融資産)を持っているお年寄りはたくさんいらっしゃいます。でも、その資産の持ち方が問題です。みんな定期預貯金にしてしまう。ひところ銀行、郵便局は口を開けば「定期に」と、勧誘していました。今は生命保険。みんなお釣りが来そうなほどこれに加入している。そして投資信託。どの金融機関も熱心におすすめします。高齢者に声掛けを欠かしません。大きな手数料を稼げるからです。確かに人生百年だとすれば、お金の備えは欠かせない。でも、動かせないお金にわざわざ換えてしまって、どうするんですか?と、私はあなたに問いたい!!定期預貯金、生保、投資信託……。あなたが認知症になったら、どこでもおろさせてくれませんよ!解約できなくなるんです‼「認知症」と聞いた途端、金融機関は条件反射のようにシャッターを下ろします。老後のために貯めてきた、増やしてきたお金が、自分のために使えない。「家族に迷惑をかけないように」と節約し、ぜいたくもしないで来たんでしょ?そのお金のことで、このような仕打ちに遭うのです。ご家族の悩みも同様です。「お母さんがためてくれた定期預金がある」だから施設の入居費用としてそれを使わせてもらおう。本人も以前から「いざとなったらこれを使って」と言っていた。ところが家族が行っても、「定期」は解約できない。銀行も、郵便局も、「ご本人が認知症なら成年後見人を付けてもらうしかないですね」と答える。決して彼らの言葉をうのみにしてはいけません‼まるで「あなたが成年後見人になれば?」とたやすく家族が成年後見人になれるような口ぶり。ウソです。(ウソではないが、結果ウソになります)家族が後見職に就けるのは4人に1人くらい。本人に金融資産が1000万円以上あれば、職業後見人を家庭裁判所は選任します。その報酬は年間36万円~72万円くらい。定期預金を崩してくれたらそのお金は家族が管理できると思っていたのに、すべての財産(預貯金から株式、債権、生命保険証書、不動産の権利証、実印、銀行印、介護保険証、年金手帳などなど)を後見人が持っていき、家族は管理の態様を知らされません。本人が亡くなるまで、ずっとそれが続きます。実にストレスの大きな制度です。本人にとっても、家族にとっても。家族信託は、成年後見と発想が逆です。成年後見人は(家庭裁判所も)「家族というものは本人の財産を狙う者」とみなして、家族を近づけないように、金銭管理に接することができないように、と動きます。家族信託は、家族を信用しなければ成り立ちません。信頼する家族に、自分の財産を託して管理してもらうのですから。成年後見は、認知症がひどくなったとき、自分のことも分からなくなってしまったような人のために本人を代理します。家族信託は、本人が元気なうちに家族間で契約を結びます。本人のお金や不動産を子などに託して、本人のために出し入れしてもらう財産管理手法。「私は認知症なんかにならない」という人は、この手法とは無縁です。お金に執着し、通帳を肌身離さず、家族さえ信用しない人も、家族信託は使えません。先を読む力。それは理性というより、一種の謙虚さだと思います。言葉を換えれば成熟した大人の教養です。「私もそうなるかもしれないから、どうしようもなくなる前に手を打っておこう」転ばぬ先の杖をイメージしなければ、リスクの高い百歳時代を乗り切れません。伝道師のように、私はこんな話ばかりしています。少しずつ、理解してくださる人が増えてきました。おかげさまで昨年(2018年)、30件以上の家族信託の契約書を私は書いています。どうぞお気軽にご相談ください。■経歴1950年2月7日生まれ。静岡市出身。早稲田大学第一政経学部卒業。静岡新聞社編集局に所属。紙面編集、新紙面企画、経済部記者などを経験。整理本部長を経て2004年3月編集局長。出版、総合メディアの各局長を歴任。60歳でツイッター、フェイスブックを始める。61歳で行政書士試験に合格。62歳、静岡新聞社退職、ミーツ出版(株)を創業。63歳、電子書籍の「電本館」サイトを立ち上げ。初の著書『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書 VOL.1~3』を電本で刊行。62歳夏 石川秀樹行政書士事務所を設立。当初から相続専門。65歳 家族信託の役割に気づき専門家となる68歳 静岡県家族信託協会を主宰。家族信託の普及啓発に活動中 ■プライベート好きな人=家内と真木よう子好きなこと=家族ゴルフ(100切りやっとのレベル)好きな時間=ブログをゆっくり書く(時間がなくて……)好きな道具=iPad■連絡先054-207-9592 <行政書士事務所/ミーツ出版>hide.27.mail@gmail.com家族信託・遺言・相続紛争解決の相談、取材、インタビュー、講演。いつでもお気軽にお声掛けください。
テーマ: ブログ
テーマ: 遺言相続・エンディング
アメンバーになると、アメンバー記事が読めるようになります