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徳島県板東俘虜収容所のドイツ兵による楽団がベートーベンの第九交響曲を日本初演したことはよく知られていますが、ドイツ兵エンゲル氏の指導によって徳島の青年達が日本初の市民オーケストラを結成したことはあまり知られていないようです。板東俘虜収容所では俘虜に最大限の自由な活動が認められ、当時の先進国ドイツの技術や文化が徳島にもたらされました。戦争中に収容所の捕虜が地元の人々と友好的な関係を築いて技術や文化を伝えたことは歴史的にも極めてまれな奇蹟ともいえる事実であり、それを象徴するのが当時の若者達のオーケストラ「徳島エンゲル楽団」です。 この奇蹟的な友好親善を支えたのは、俘虜に対して「武士の情け」の精神で敗者へのいたわりの心で接し、自由な活動を認めて支援した松江豊寿収容所長です。私たちは日独友好の象徴である大正時代の「徳島エンゲル楽団」の活動を再現し、当時の徳島エンゲル楽団が演奏した曲やドイツ兵俘虜が演奏した曲を中心とした演奏会「エンゲル・松江記念市民音楽祭」を毎年開催し、エンゲル氏と松江所長を顕彰しています。また、板東俘虜収容所に関わる歴史を描いた映画「バルトの楽園」のロケセットを移設した「阿波大正浪漫バルトの庭」での公開練習や野外ステージでの演奏会も開催しています。 このブログでは、ベートーベンの第九に歌われる人類愛や平和への願いを込めて国際友好親善の歴史を伝える演奏会を行っている「現代の徳島エンゲル楽団」を多くの皆様に知って頂くことを目的として、さまざまな関連情報を提供しています。
テーマ: 演奏会
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アラフィフ
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