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看護を食べることの支援を通して行うのが喜びです。延べ1000名以上の摂食嚥下障害患者様へ関わってきました。きっかけは、高齢な肺炎患者様との出会いからです。その方は、90歳代の男性で、肺炎で入院されていました。食べることは大好きな患者様でしたが、食べては喉元がゴロゴロとし、吸引が必要となっていました・・・。「食べていただきたいけれど、食べていただくと状態が悪くなる・・・」そんな繰り返しでした。結局、その患者様は転院していかれたのですが、看護師として、食べるこにどのように関わったらいいか悩みを持つようになりました。そこで知ったのが摂食嚥下障害看護です。「勉強して、患者様の思いに寄り添えるエビデンスに基づいた食べることを支える看護師になりたい!」そう思い、摂食・嚥下障害看護認定看護師資格を取得しました。摂食・嚥下障害看護認定看護師として、嚥下チームの立ち上げ、コアナースの育成嚥下回診や診療報酬算定システムの構築・・・これらに関わることができました。しかし、今まで行ってきたことを、さらにどのように発展させたらいいか、患者さんによりよい看護を届け続けるにはどうしたらいいか・・・。次のビジョンが描けなくなりました。そこで、次のビジョンを描くために学ぶ必要性があることに気づきました。大阪府立大学大学院看護学研究科の専門看護師コースに進学することを決意。大学院修了後は、慢性疾患看護専門看護師の資格を取得。専門性を活かした看護で患者さんに寄り添い、専門性のある看護でスタッフ教育を行う、そのような想いを持って再始動をはじめました。倫理委員会の働き、嚥下外来の立ち上げにと、働きを広げながら、専門看護業務と通常看護業務を続ける日々を送ることになりました。そんな日々のなかで、考えたことは、「患者様に質の高い看護を受けてもらいたい、患者様のお役にたつ専門性を活かした看護がしたいそのためには、いろいろな働き方があるかもしれない。40歳代半ば、チャレンジをするなら、人生で今かもしれない」ということです。看護師として再チャレンジをしてみようそう決めることができたのが2015年の夏でした。 2016年4月に長年勤務した急性期病院を退職。大好きな組織を離れる不安や、長年一緒に働いてきた皆様との別れは、正直なところ、とてもさみしいものでもありました。しかし、多くの患者様のためには、専門性のある看護を提供できる看護師がもっと必要。専門性を活かした看護の教育を臨床の現場で行おう。そのよう思いで、「食と生を支えるコンサルタントナース」Taste&Seeとして起業することを決意しました。病院での経験や文献から看護師が成果を実感し、関わりが終了しても継続的に専門性のある看護を看護師が提供し続けるためには、6ヶ月は必要でした。そこで6ヶ月の「食と生を支えるコンサルテーションプログラム」をつくりました。このプログラムにより、看護師が成果をあげることが出来るようになっています。ご契約いただいた施設では、「看護師が口を整えることから行えるようになりました」「口から食べて在宅へ戻っていただくことができる患者様が、今まで以上に増えました」「抗生剤の使用日数が減りました。」「看護が楽しいと思えるようになりました」など、成果を実感していただいています。看護師の成果は可能な限り学会発表に繋げるお手伝いをしています。Taste&Seeとは聖書の詩編34篇8節にあることばです。「味わい、見つめよ。主(イエス・キリスト)がいつくしみ深い方であることを。」という意味があります。口腔ケアを含めた、食べることをへの支援を行うことで、患者様の状態が変化し、関わられている看護師の皆様が、看護の喜びを体感されることは。私の使命であり、喜びになります。お手伝いできることがありましたら、お気軽にホームページからお申し付けください。https://taste-and-see.jp/Taste&See 西 依見子(にし えみこ)
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