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名古屋/三河/岐阜を中心とした東海地区から集まった総勢11名ものアーティストによって結成された新生ヒップホップ・ユニット:YOUNGEST IN CHARGE。2008年12月にリリースされたDJ RYOW & AK-69のミックスCD「052 Legengs Vol. 3 -Next Generation-」に、何らかの形でほぼ全員が参加しているこのユニットは、8MC/1シンガー/2ビートメイカー(兼1DJ)を擁する前代未聞の大所帯だが、誕生した経緯は実に自然かつシンプルだった。そう、“ストリート・ヒップホップ”という共通言語で呼応し繋がった仲間たちなのである。 ソロもしくは所属する別のグループでもそれぞれが積極的に活動するメンバーは、若手ながら地元で充分な経験を積んでおり、自らをアピールするための個性とそれに伴う実力も兼ね備えている。ともすれば“おんぶにだっこ”になりかねないフックアップ・プロジェクトだが、このユニットに選ばれたのは強い向上心を胸に抱く精鋭たち。名古屋/東海エリアで絶大な支持を誇り、本ユニットの監修も務めたDJ RYOWの目と耳に狂いはない。 ところで、この新生ユニットにはDJ RYOWも所属する名古屋屈指のクルー:BALLERSのG.B.L.やDJ NONKEY、そしてMr. OZとのタッグ・アルバムも記憶に新しいCITY-ACEのように、ジワジワとその名が全国へ浸透し始めているメンバーがいる一方で、東海エリアで地道にプロップスを集めながら全国へと飛び出す機会を狙っているメンバーも多い。それ故、若さ溢れるアグレッシヴなこのユニットでの経験が今後それぞれのキャリアに反映されていくのだとすれば、彼らにとって、そして東海エリアのヒップホップ・シーンにとって、それほど有意義なことはないだろう。DJ RYOWの狙いは、まさにそこにあるのだ。 YOUNGEST IN CHARGE——。052エリア・ヒップホップの英雄:TOKONA-Xのアルバム「トウカイ×テイオー」収録の“I'm In Charge”も意識したと思わしきその名。A-1、CITY-ACE、DEEP KAVAR、DJ NONKEY、DUCK、STEALER、10C、K.G.、NATO、SOCKS、THREE-A。ユニット名に恥じないキャラ立ちしたこの11人を、覚えておいても決して損はない。
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