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助産師18年目…振り返ってみると、濃厚すぎて最高だったなぁ。正直、楽しい思い出よりも苦しい思い出のほうが多いんです。技術や知識の習得に限らず、人の生死を身近に感じて、お産に携わるときは自分の命すらかけているような感じがしていましたから。それに、めでたいお産ばかりでもなかったし、どんよりと凹むこともありました。よく「出産て喜ばしい現場よね。お産のたびに感動が味わえるなんて素敵な職業ね!」なんて言われることもありましたが…正直、感動よりも安堵です。そして、ホッと一息つくと自分の命を削っているかのような感覚になることもありました。出産を終えた方に笑顔で「おめでとう!」と言いながら、内心は「良かったよ~無事で」と思う方もいらしたりして…出産て本当にドラマだな~と思います。もう、昔の方の顔を思い出すことはなくても、何かしらのきっかけにお産の出来事は思い出すんです。それぐらい一人一人が違うお産で、とっても濃いな~と思います。そして、出産される方のかなり深いところまで入り込むので、家政婦は見た!よりも濃厚に見ている感じがします。でね、この18年間で何が変わっていったのかというと…やっぱり産後の孤立。ここが増えた。【ワンオペ】という言葉もあるぐらいですから、その過酷さは知れ渡っていて、早急な対策を!なんて国は掲げているわけですが…まぁ浸透しない。なんで???って言うぐらいに浸透しない。男女平等なんて言われていますけどね…これは女性の社会進出に焦点が合っていたので、家事や育児は見られてこなかったんです。そして、だんだんと女性のスキルが上がっていくと、今度は家事も育児も仕事も…とまぁオーバーワークになっていくんですね。知っていますか?日本人女性の平均睡眠時間が世界で最も短いことを…家事・育児・仕事に追われていたら、削るところが睡眠てね…ある時から、男性の家事や育児参加に焦点が当てられ始めて、やっと…やっと…だから【イクメン】【家事メン】なんて言葉も出始めました。それでも、いまだに年齢層が高くてバブリーな経験をなさっている方は、は理解も想像も及びません。それは致し方のないことです。だって、経験がゼロに近いんですから。想像すらつかないでしょう。そうだなぁ~。もし、運動会の競技に例えたら…女性は障害物競争で色んな障害をくぐりぬけています。そして男性はせいぜいハードルぐらいかな(平坦とは言いません)しかも、いまのママたちの大半が、自分の赤ちゃんが初めて触れ合う赤ちゃんなんです。もはや、未知の生物。なのに…なのに‼‼‼/女性は子育てができるのが当たり前\と言わんばかりの刷り込みが引き継がれている。いや、いや、いや…/出来ませんから!\助産師だって、赤ちゃんと触れ合ったことのない人います。ガチガチになって緊張MAXで自習などに挑んでいます。ただ、助産師学校は、病院実習に行く前に校内実習で相当の訓練をします。しかも、人形を物扱いしたら、とてつもなく叱られます。学内実習を何度も、何度も、何度もやっていくうちに、人形がかわいく見えてきますから。それぐらい練習します。それでも、生身は緊張するんです。なのに…ママたちやパパたちがこういう体験や訓練をしていますか?していないでしょう?せいぜい、妊娠中の両親学級でおこなう赤ちゃんのお風呂(沐浴)ぐらいです。おまけでオムツ交換もかな…それだって、男女差があります。女性は赤ちゃんがお腹にいるので、こんな感じかぁと親近感をもってくれますが、男性の中には人形の扱いが雑だったり、変な扱いをしたり…「それ、自分の子にもやります?」って突っ込みを入れたこともありました。(もちろん、にこやかにですよ)✲゚*:*゚✲゚*:。✲。: *゚✲゚*✲゚*:*゚✲゚*:。✲。: *゚✲゚*わたしは幸いにして、歳の離れた仲がよい従弟が身近にいましたし、親戚のベビーブームに乗っかて中間ちょい上ぐらいでした。なので、赤ちゃんに触れ合う機会、乳幼児に触れ合う機会が多かったと思います。しかも‼‼‼祖母は戦争体験者で疎開もしています。そして、戦後の生活では大きな屋敷に奉公にいくという経験の持ち主。その奉公先では主に、子守りをしていたそうです。なので、まぁ、手慣れてる。オムツ交換の素早さっていったら手際が良いをすっ飛ばしてる。神業。そんな祖母に教わってきたので、私はTVで見る大家族の長女並には赤ちゃん慣れしていました。元々、こどもと触れ合う機会があって、助産師で…子育て最高じゃん!な~んて思うでしょう?祖母にしてみたら、私が助産師だって忘れちゃったのかな?というぐらい産後の世話をしてくれました。そして、専門家である私に向かってイロイロいってくるんです。やっぱり助産師の孫ではなくて、ただの孫なんだな~と感じたものです。なんだけど…ものすご~く有難かったですよ。なぜなら…専門家故に、その知識に悩まされましたから。もうね、何も知らないが最高何じゃないかというぐらいに、知識のシャワーがとめどなく…ドバドバでてくるものだから…しんどかったです。我が子なのに、親として赤ちゃんに接するというよりも、助産師として接するような感じになってしまって逆にきつかったです。産後がずっと夜勤と日勤を繰り返しているような状態だと思っていました。それと同時に、産後の養生がいかに大事であるかということを身を持って体験しました。ずっと口うるさく言われてきたから、それなりに産後の養生はしていたはずなんですよ…なのに…産後2ヶ月を過ぎたころに突如、カラダが動かなくなりました。朝、起き上がれないのです。生後2か月の子を抱っこして授乳することができない…添え乳で授乳して、横になっているしかない。でも、オムツを変えるために起き上がるのに、オムツを変えたら力尽きる…ただ事じゃないと思いました。まぁ、この後も色々あるのですが…だからね、【産後ケア】すごく大事です。ケアじゃなくて【養生】です。ここ、崩れると長い間、シンドイ思いをしていきます。今は平気かもしれないですが、その疲れたカラダを気力で保っているとしたら…わたしのような状況になることがあります。【産後の養生】これをずっと守り続けているのが、韓国や中国です。中国は家族が身の回りの世話をします。冷たい飲み物や水に触れさせることはありません。産後のシャワーも浴びません。そして、韓国は産後院という養生をするための施設があります。出産後はここに入院してカラダを労わります。ちなみに…産後院に入所しないとどうなるか知っていますか?夫が甲斐性なしって言われるらしいです。ちなみに、入院は自費です。日本の出産費用よりはるかに高いです。それでも、養生目的で入所するのですから、いかに大事であるかということを感じます。それから…他の国も調べました。産後すぐに普通の生活に戻る国のほうが少なかったです。通常の生活をしていそうだと思われてる国も、バースメイトといって友達が世話をしてくれます。彼らはもともと個人主義社会で祖父母が孫の面倒を見るという文化もありません。でも、友人たちを通して横のつながりでサポートし合っています。なのに日本は…?【孤立化】なんです。すごく考えさせられます。だけど、これだけは言えます!産後は出産の疲れと慣れない育児、3時間ごとの授乳などで慢性疲労を引き起こしています。コンビニ営業を一人でやっていて、3時間ごとに日本語が通じないお客様がみえて対応するんです。なのに、その間に商品整理や陳列、発注、受注、コンビニ内と外の掃除など…これを24時間、毎日しているようなものです。相当キツイです。その上で、誰も頼れないってどんな状態か想像できますか?なにかあったらどうしよう…と思っても、相談できる人が身近にいないって不安ではないですか?それと、ひと世代ごとに子育てを取り巻く環境は変化しています。わたしが今まで見てきた方ですと、親が手伝ってくれたとしても、親との距離感に悩まれたり、ご本人がものすごく遠慮していたり…そもともの家庭が機能していなかったり…親世代も自分の親を頼ってきたので赤ちゃんのことがよく分からないという方もいらっしゃいます。だから、私はご本人とご家族の間に立つこともあります。そして、互いに産後や子育てのことを伝えたりしてきました。助産師はお産だけじゃないんです。妊娠したいと思ったときから、産後まで分断されることなく関わりが持てるスペシャリストです。もちろん、自分が必要だと思った時のみの対応もできます。それでいて、医師よりも身近です。なので、妊娠したい!と思ったら自分の【かかりつけ助産師】として相談していかれることをおすすめします。𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧埼玉県│宮代町【助産院 りらまる】 ・妊活相談 ・産前産後ケア ・ベビーケア ・授乳ケア/授乳相談 ・各種相談 ~ケアオプション~ ・国産乾燥よもぎを使ったよもぎ蒸し ・スウェディッシュトリートメント ☆妊活サポート ☆産後サポート
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