算数が好きになる鶴田式算数塾

私は、声を音として（多分１～２秒程度）覚えることが、たまにできます。
といっても、自分で意識してできるわけではないのですが、
初めてこの能力を自覚したのは、小学校４年生の時でした。友達数名としゃべている時に女の子が話しかけてきました。その女の子を振り向いて見た時には、何を言ったのかは全くわかりませんでしたが、その瞬間、頭の中で彼女がしゃべった声が聞こえてきて、その声を聞いて、彼女が何を言ったのかを理解したのです。つまり、彼女のしゃべったことを、音とし記憶し、その音のを再生して、声として聞いたということなのです。その後数回、同じ現象がありました。ですから、私は、聖徳太子が１０人の声を聴き分けたというのはこういうことだったのかと思っていたのです。＜今もそうですが
私は、つい最近まであれは幼少期の現象だったのかと思っていたのですが、先日テレビを見ていて、同じことが起ったのです。要するに、聞き逃したセリフを頭の中で再生して、聞いたということなんです。そして、私は、無意識によくこの能力を使っていることに気づきました。意識して使えないので全く役に立ちませんが、
そして、能力というものは、なぜそれが出来るのかもまったくわからなければ、どうやっているのかもまったくわからず、ましては、人にやり方を教えることも出来ないものなんだなとしみじみと実感ました。
私は、特に２０代の時は、極端に記憶力がよく、人から１回聞いただけで数年間、覚えいられました。ものすごく嫌がられましたけど、また、毎月、会社で購入していた「トラ技」と「インファーフェース」に乗っていた広告をおよそ２年分全部覚えていました。もちろん覚えようとしたわけでもなく、繰り返し見たわけでもありません。パソコンショップの営業が、こんな製品は無いかと時々訪ねてきたのですが、それは、「トラ技」の何年の何月号前後の紙面の右下に出ていたといった感じで思い出すので、バックナンバーを探して、その場所を探すとほとんどお目当ての製品が見つかったものです。
記憶のテクニックを語る人もいますが、私は、どうやって記憶したのかもまた覚え続けているのかも、いまだにわかりません。
教育に携わるようになって、能力を伝えることが出来ないもどかしさにじれている毎日です。