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1967年生まれ。妻と二人の子どもがいます。製薬企業に勤務しています。(長年に渡り医薬品開発業務に携わっていました。但し、残念ながら抗がん剤ではありません)・2017年7月に腎臓がん+肺転移が発覚。既に肺に無数のがんが転移しており(ステージ4)、また原発巣の腎臓の腫瘍は10cmを超える大きさだった。同8月に原発巣の左腎臓を切除し、転移した肺がんの治療(キイトルーダ+インライタの併用:治験)を同11月から開始。この化学治療により肺の腫瘍は消失or縮小となり、安定した体調となったため、治療と仕事を両立させていた。・2019年1月に突然の左半身痙攣麻痺でぶっ倒れて救急搬送。原因は脳への転移(再発)。脳に転移した腫瘍の治療として放射線治療(サイバーナイフ)を実施、腫瘍はほぼ消失。安定した体調となったため、治療と仕事を両立させていた。・2019年9月に新たな脳の再転移(再々発)が発覚するが、放射線治療を受けることなく同12月には消失(理由は不明)。・2019年12月にはキイトルーダの治験規定投与回数35回が終了。その後はインライタ単独投与としての治験を継続。(同2020年1月にキイトルーダとインライタが承認されたため、正式には治験から製造販売後臨床試験に移行)・2022年11月中旬以降突然腰痛が発生し、12月には全身に痛みが広がり、また痛みで夜もまともに眠れないとなる。血液検査の結果、炎症反応を示すCRPが30越えと異常な数値であることが判明し、緊急入院。原因は、世の中で殆ど臨床例が無い腎がんの遠隔転移(骨髄転移及び骨転移)(再々々発)。特に短期間で急激に腎がんの骨髄転移が広範囲に広がる事例はこれまで無いとのこと。なお腎がんの再発転移・増悪という結果から、治験(製造販売後臨床試験)は約5年3カ月をもって中止。2023年1月20日、骨髄転移及び骨転移に対する新たな薬物治療としてオプジーボ+ヤーボイの併用療法(点滴投与)を実施。(それに伴い、約1週間の入院)今後は3週間毎でのオプジーボ+ヤーボイの併用療法(点滴投与)を継続して実施予定。(ヤーボイのみ4回投与で終了。その後はオプジーボの単独投与)(2023.1現在までの状況)**********************************「肺転移したステージ4の腎臓癌患者→脳転移再発→骨髄転移、骨転移再々発」という経緯を経て、医薬業を生業としているものとして、「癌に罹患、或いはステージ4の癌患者になることは決して不幸ではない!」「癌患者になると不幸になると(誤解して)思うことで、自分を更に不幸に貶めている!」「気持ちの持ち様で(程度の差こそあれ)、誰でも「自分が不幸」と思う状況から少しでも楽になれる!」と伝えたい気持ちが強くなりました。医薬業を何も知らない人が単に夢物語を語るのではなく、医薬に長年携わっている者がステージ4の癌患者となって、医療の限界を十分に理解し、何名かの療友の死など悲しい現実に触れてもなお絶望など全く無く、希望を持って日々を幸せに感じて生きている姿をブログに書く。その姿を見て、癌患者又はその家族が「何か癌のことは良く分からないが、医薬のプロと自称しているステージ4の人が「癌になっても不幸ではない!」と言っているから、少しは安心できるのかな・・・・」と少しでも心が軽くなって頂ければ幸いです。<病歴詳細>2016年12月~:風邪・喘息でもないのに咳が出るようになる。半年以上の期間にかけて3つの病院に行くも原因分からず。(最終的には、腎臓がんが肺に転移した影響によるものと判明)2017年7月18日:単身赴任先の病院(4つ目)のCT検査で腎臓がん+肺転移(ステージ4)が判明。治療方針として、原発巣である左腎臓はがんが増大して2倍くらいの大きさとなっているため全摘出する必要があること、また肺に転移した腫瘍は無数(数えただけでも数十個)にあり、外科的に取り除くことは不可能であるため、原発巣である左腎臓を摘出後に薬物療法による肺転移の治療を行うことに。2017年7月28日:家族のサポートを受けるため、告知を受けた単身赴任先の病院から、家から通える都内のがん専門病院を紹介してもらう(転院)。転院先の病院での手術は9月第3週と決まる。2017年8月7日:造影剤を入れたCT検査で腎臓静脈にがんが浸潤していることが判明。医師より「この状況では、9月末まで手術しないのはリスクが高すぎて医師の立場から許容できない」とのこと。医師が懇意にしていた、直ぐに手術の出来る病院を紹介してもらう(2度目の転院)。2017年8月16日:新たに紹介してもらった病院へ入院。なお会社には7月の時点でがんを報告→治療に専念できるよう9月から家から一番近い事業所に転勤辞令。そのため、直前まで単身赴任先のアパートの引越し・仕事の片付けでてんてこ舞い。2017年8月17日:開腹手術。原発巣である左腎臓全摘出。がんの大きさは10×7.3×7.3cm。病理検査の結果は、淡明細胞型腎細胞癌(但し、後の骨髄転移・骨転移時に腫瘍細胞生検を行った結果、紡錘細胞がんであることも判明)。2017年8月31日:退院。本当は8月24日に退院予定であったが、軽い腸癒着を発症→腹痛&絶食を繰り返したため、退院が約1週間延期となった。2017年9月19日:会社復帰&転勤先の都内事業所に初出社。2017年11月2日:投薬治療開始。キイトルーダ+インライタの併用:(治験:第Ⅲ相試験)。その後の画像検査で、無数にあった肺の転移腫瘍はほぼ消失、若しくは縮小したことが判明。2019年1月24日:夕食時に突然左半身の痙攣・痺れの発作が起こり、救急車にて緊急搬送、そのまま入院。MRI検査の結果脳(右前頭葉)に腫瘍が転移し、これが原因の脳浮腫で発作が起きたことが判明。2019年2月6日:放射線治療(サイバーナイフ)設備のある病院に一時的に転院、翌7日にサイバーナイフ治療を実施。その後の経過観察で、腫瘍の消失を確認。2019年2月12日~:職場に復帰。2019年9月17日:9月のMRI検査で左脳に新たな脳転移が発覚。(以前のMRI画像を確認したところ、5月に検査した画像でも同じ部分に造影剤が反応していたことから、この時点で転移したと推測)2019年12月3日:キイトルーダ+インライタの併用の治験において、キイトルーダの規定投与回数35回が終了。その後はインライタの単独投与の形で治験を継続。2019年12月24日:12月のMRI検査で、新たに転移した左脳の腫瘍が消失。(放射線治療は未実施)消失した理由は不明。2020年1月:キイトルーダとインライタの併用療法が保険適用の承認となったため、私の治験は、正式にはキイトルーダとインライタ併用の「治験」から「製造販売後臨床試験」に移行。(2020年9月時点で継続実施中)2021年4月現在:インライタ単独投与での「製造販売後臨床試験」を継続実施中。肺に転移した腫瘍は縮小状態を維持。また脳に転移した腫瘍もサイバーナイフ後にほぼ消失した後は状態を維持し、麻痺、痺れなどの後遺症も解消。約3カ月に1度のペースでMRI検査、CT検査を実施し、肺と脳の定期観察を実施。また診察は当初3週間だったが、2020年9月より6週間の診察に間隔変更。2022年11月中旬以降突然腰痛が発生し、12月には全身に痛みが広がり、また痛みで夜もまともに眠れないとなる。血液検査の結果、炎症反応を示すCRPが30越えと異常な数値であることが判明し、緊急入院。原因は、世の中で殆ど臨床例が無い腎がんの遠隔転移(骨髄転移及び骨転移)(再々々発)。特に短期間で急激に腎がんの骨髄転移が広範囲に広がる事例はこれまで無いとのこと。なお腎がんの再発転移・増悪という結果から、治験(製造販売後臨床試験)は約5年3カ月をもって中止。2023年1月20日、骨髄転移及び骨転移に対する新たな薬物治療としてオプジーボ+ヤーボイの併用療法(点滴投与)を実施。(それに伴い、約1週間の入院)今後は3週間毎でのオプジーボ+ヤーボイの併用療法(点滴投与)を継続して実施予定。(ヤーボイのみ4回投与で終了。その後はオプジーボの単独投与)現在に至る。(2023.1)
テーマ: 腎臓がん
入院・闘病生活
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