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こんにちは。片桐広良と申します。現在，静岡市駿河区に住んでいます。現在，社会保険労務士の仕事をしております。２年やっています。私の仕事はいろいろありますが，以前こんなことがありました。それは会社で役員として働かれている社長の奥様に関するご相談でした。その相談を少しご説明いたします。会社の決算を控えた時期に社長さんからいただきました。「女房も年金を貰う時期になったけど，このまま働かせても良いのかね。」奥様は会社の役員さん。しかも，フルタイム勤務。フルタイム勤務であれば，報酬に応じた保険料を会社が支払います。高額の役員報酬を貰っていれば，保険料の支払いも増えていきます。そして，役員報酬を貰うことで年金が全く貰えなくなる可能性もあります。どうするのが良いだろうか…私は社長さんに伺いました。「奥様は今どう働いていますか？」「毎日８時間。」「今後も働いて貰いたいですか？」「できれば。」「フルタイムで働く必要ありますか？」「う～ん，その必要はないね。」「そうですか…」ここまで聴いて…考えることは以下の二つでした。「奥様をフルタイムで働かせない」「社長と奥様の報酬を変更する」奥様をフルタイムで働かせないようにするために…・１日の勤務時間は６時間未満・勤務日数は週３日までなぜなら，このような働き方をすると会社では「社会保険」に入らなくて済むからです。しかし…現状の報酬のままだと今度は奥様ご自身が「国民健康保険」に加入して保険料を支払うことになります。これでは意味がありません。なぜなら，国民健康保険料の方が会社の健康保険料より高額のケースが多いからです。そこで，国民健康保険料を払わないようにするために，社長と奥様の報酬を同時に見直すことにいたしました。・奥様の報酬を月額１０万円程度・奥様の報酬の差額を社長の報酬に上乗せそして，この案を社長様にご提示いたしました。変更することでメリットは…・奥様は保険料を支払わなくて済む・奥様は年金を全額貰えるデメリットは…・奥様が貰う年金は今後増えない・社長さんが支払う保険料は増える・社長さんが貰う年金は減るこのようなメリット・デメリットはありますが，最終的に会社が払う費用が減ることになるからです。「ふーん，そうなの，それはいいね。」と社長は笑顔で答えてくださいました。その後，決算のタイミングで奥様には非常勤で働いていただき，また，社長と奥様の報酬も見直していただきました。実は，社会保険労務士はこんな場合でもお役にたてるのです。他にも・辞めさせたい社員を円満に辞めさせるための方法・税理士に知られずに経費の削減を行う方法・定年間近の社員に定年後も納得して働いて貰う為の賃金の決め方こんな質問にもお答えできます。今後もよろしくお願いいたします。
テーマ： └介護現場から
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