ブログをブロックする
ブログを報告する
数年前、私は非常に大きなストレスをかかえながら生活をしなければならない時期がありました。主人が肝臓ガンと診断され、闘病生活が始まり、平穏だった日常が一変したのです。慣れない看病・病院と家と職場の往復・まだ幼かった子供の世話・・・病気が病気だけに、将来への不安・なによりそれを見せることができないつらさで、いっぱいいっぱいの状態でした。そんな時、一冊の本との出会いによって自分を奮い立たせることができ、前を向いて進んでいくことができたのです。それは中村天風の「運命を拓く」という本です。天風先生は人生を幸せに生き、そして成功への道を歩むために「怒るな!恐れるな!悲しむな!」ということを徹底して伝えておられます。そして、積極精神の大切さとそれを養うためにどうすればよいかを指導されております。本を手にする以前は、普段の生活の中でも、うまくいかないことや思い通りにいかないことがあるとすぐに感情の波にのまれていました。怒ったり、人や状況を責めたり、自信をなくして落ち込んだり、不安感が強すぎてやる気がなくなったり・・・喜怒哀楽が激しいという自覚はあったのですが、「そういった状況なのだから、仕方がないこと」と当たり前のこととして扱い、さらに、その感情を何時間も、ひどい時には何日もひきずって、心身ともに疲労する・・・といったパターンを繰り返していたのです。しかし、二人三脚で闘病していたその当時、自分の感情に翻弄されている余裕など全くありません。どんなに大変な状況になっても、この教えのとおり「恐れるな・・・」という言葉を事あるごとに、口にしているうちに、次第に、「まだ先のわからないことを心配して、今の大切な時間を無駄に使っていくのはもったいない、今日の一日を大切に生きていこう」という気持ちがわいてきたのを覚えています。また、「もうダメだ・・・」と思った途端に、身体の力がぬけ、やる気もしぼんでいきますが、「自分はこれくらいのことでは負けない人間なんだ」と言い聞かしていくと、何か解決方法はないかと前向きな行動に結びつけることができました。中村天風の数々の本から、自分の「思い」の大切さ・積極性を養うための日常生活の在りかたなどを学びました。現代は仕事・人間関係・身体的・経済的にといろいろな場面でストレスがかかります。また、豊かで快適な生活環境でありながら、食の乱れなどにより、身体がストレスに対して弱くなっているという背景もあります。その結果、身体や心の不調を招き、それがあらたなストレスを生むといったケースが増えています。神経が過敏になれば胃腸に、イライラが強くなれば肝臓に不調があらわれ、頑張りすぎると肩や首のコリにと心と身体は密接につながり、影響を与え合っています。そして、身体の不調は、感情のわだかまりや思考のとらわれにつながっていきます。ストレスをマネジメントするというのは、まずは自分自身の身体の状態をよくし、いろいろな事象に対応できる健康力をつけることが第一歩です。そして意志によって感情をコントロールし、心が軽く明るくなるようにしていきます。その結果、考え方にも柔軟性や幅が生まれ、物事の見方・対応の仕方に変化が生まれてきます。ストレスに対して強くなること、または、上手にストレスを乗り越える術を身に着けることで身体はより健康に、こころは軽やかに、自分らしく自由に生きていくことができます。心と身体と思考の三方向からアプローチをし、快適な毎日を送るお手伝いをしたいと考えています。
テーマ: ストレスマネジメント
テーマ: がんと向き合う人のためのメンタルコーチン
テーマ: 自己啓発
メンタルヘルスカウンセラー
アメンバーになると、アメンバー記事が読めるようになります