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「お客さんが来ない!」「潰れる・・・」恥ずかしながらソレが12年前、24歳でお店を開いた時の状況でした。心斎橋は人通りが多いので、看板を出せば勝手にお客さんが入ってきてくれるもんだと思っていました。しかし、現実は甘くない。看板を出しても、誰も入ってこない。ガンっと強く頭を殴られたような衝撃を今でも覚えています。正直言って、完全に商売をナメていたと言うしか無い自分の考えに猛省。それでも毎月の家賃支払、銀行の支払いは待ってくれないので、毎日雨の日も風の日も、正月さえも必死に店頭で呼び込みをしました。そうすることで、何とか収支をトントンまでは持っていくことが出来ました。しかしその当時は、週一回休みがあるか否かの中で、1日14、5時間労働、家に帰って寝るだけの生活でした。「・・・このままではマズイ。身体が持たない」そう強く思った僕は、お客さんをもっと集客するべく、お客さんの満足度をより高めるために、「食べ飲み放題」のプランを考案。背景として、お店を予約する幹事さんの一番のニーズは、予算が事前に分かっていること。ただ、コース料理だとお腹いっぱいにならないことや、同席者の料理の好き嫌いによって満足度が変わってしまうというような難点があるので、そういった意味で食べ飲み放題は最適のプランだと考えたことが理由。他店で実施している「食べ飲み放題」は、対象外メニューがあったり、スタート時に出される料理があったり、注文数の制限があったり、お客さんにとっては嬉しくない内容が多かったので、当店では全てそういったお店都合の食べ飲み放題にはしたくないと決意。「あくまでお客さん目線で嬉しい食べ飲み放題にする」また、食べ飲み放題をしている居酒屋の多くは、冷凍食品や質素な料理が多い点もお客さんにとっては嬉しくない。そこで、食材の仕入れを、それまで業者さん任せで配達してもらってた方法を変え、自ら毎朝市場に出向いて品定めをし、その日美味しい食材を自分の責任で仕入れる方法にしました。更に、飲み放題の対象も、他店ではビールは発泡酒が多く、生ビールは稀だったので、当店では生ビールを対象に。そればかりか、氷点下の生ビール「エクストラコールド」も飲み放題の対象にしました。するとその後、お客さんの共感を得られたのか、徐々に売上は上がっていきました。手応えありです。今では、店頭で呼び込みをすることなく、毎月安定して利益を残すことが出来るようにもなりました。それもこれもお客さん目線での営業を続けてきたおかげだと思います。これからも、あぐらをかくことなく、お客さんの意見を取り入れながら、日々精進して参りたいと思います。また、飲食店経営の傍ら色々なことにもチャレンジしてきました。お祭り屋台の出店(年間60万円以上の赤字で撤退)、ネット通販(思う様に軌道に乗らず撤退)、ネット広告のコンサル(売上は上がったが、やっていて面白みに欠けるので撤退)、デザイン事業(チラシや販促物のデザインを行っていたが、所詮素人集団だと実感し撤退)、2店舗目の出店(ハコが狭く手間の割に儲からないので2年で撤退)、アルバイト/正社員の人材紹介(こちらは好評により進行中)http://japan-baito.asia/小規模事業者持続化補助金や事業再構築補助金の申請サポートも開始しました。詳しくはこちらをご覧下さい。https://temanashi-hojokin-support.com/とまあこんな感じで、ユニクロの柳井さんの本にもある「一勝九敗」状態です。ほとんど失敗。致命傷を負わなかったのが不幸中の幸い。それでもチャレンジをし続けることで、見えてくるものもあります。読者の方には、そんな「見えてくるもの」のヒントになれば良いと思い、ブログを書きます。【日の当たりにくい所に日を当てる】をモットーに、貢献して参ります。
テーマ: ブログ
レストラン・飲食関係
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