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はじめまして。小佐野 彈(おさの・だん)です。台湾在住のゲイの歌人です。2017年、連作「無垢な日本で」30首で、第60回短歌研究新人賞を受賞しました。歌人集団「かばん」同人。台湾にて、会社を経営しつつ、博士課程で社会経済史の研究を行っています。1998年、中学3年生の頃に、自らのセクシュアリティについての悩みを抱えはじめ、悶々とした気持ちを吐露するための詩形として、短歌を選びました。前年に出版された、俵万智さんの『チョコレート革命』を読んだことがひとつのきっかけでした。1999年に高校入学後は、学内誌等に短歌を発表していました。そして、左耳に、人生初のピアスを開けました。以来、なぜか禁煙に挑戦するたびに、ピアスの孔を増やしています。2001年秋、高校3年生で、家族に対してようやくゲイであることをカミングアウト。その時から、短歌においても積極的にセクシュアリティという問題と対峙していこうと決め、大学・大学院在学中を通じて、ずっと短歌を続けていましたが、結社に所属したり、本格的に歌論を勉強することはなく、あくまでも趣味のひとつとして、細々と詠んできました。2004年、それまで家業の関係上、仲の良い友達にしかカミングアウトしていなかったのを改め、積極的にカミングアウトして生きてゆくことにしました。自分の人生における唯一にして最大の嘘から解放され、毎日が少し豊かになりました。2010年、大学院の博士課程在学中に台湾に今の会社を設立し、台湾に完全に移住してからは、一時期作歌からも離れていました。しかし2013年末に、小学校からの同級生の俳人のサジェスチョンにより、短歌という詩形を、自分の生活の中の、より真ん中に近い場所に置くことに決めました。そして、2014年初頭より、尊敬する東直子さんや佐藤弓生さん、高柳蕗子さんや穂村弘さんが所属する「かばん」に所属。同年、十数年ぶりに歌壇の三大賞に応募し、連作「NIPPONIA」が短歌研究新人賞においてなんとか佳作に。その後も毎年佳作止まりが続いたものの、2017年、念願かなってついに短歌研究新人賞を受賞。記念すべき第60回に受賞することができ、本当に光栄です。日本の南西に浮かぶ、優しい人々と豊かな自然、そして温暖な気候に恵まれた「麗しの島」台湾で、日々短歌を作りながら、ちょこちょこ仕事をしながら暮らしています。よろしくお願いします。
テーマ: ブログ
アラサー
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