ブログをブロックする
ブログを報告する
40代でやるべき『楽しい終活の専門家』佐藤真砂子 (さとうまさこ) です。~自分の人生の「希望」と「安心」が手に入る!~エンディング・ノートを使ったワークショップを開いています。―妹の介護・看護の経験が気づかせてくれたことー私が50歳になったころ、当時40代後半の妹から「お姉ちゃん、私、頭に腫瘍が2個あるの・・・」この電話をきっかけに生活が一変することになりました。幸いにも当時の私は仕事をやめたばかりだったので、夫をひとり残して地元茨城に戻りました。妹が、おひとりさまだったこともあって、私にはたくさんの仕事がありました。病院への付き添い、治療方針や大量の薬を減らすためのお医者さんとの話し合い、余命宣告と不安定になってしまった妹の精神状態のケア。妹の職場とのいろいろな事務手続き、働けなくなってしまった妹の生活の不安をなくすために各種使える制度を申請、自宅療養をするために65歳未満でも対象になるからと利用した介護保険制度の手続き、訪問看護や訪問医療などの制度の手続き・・・。多くの人の協力があって、妹を最期まで自宅で看ることができました。「自宅で看取る」ということは、決めてしまえばごく普通にできることでした。おかげさまで「自宅で自然に亡くなる」ということは見送る側からしても、ゆっくりと心の準備ができてよい経験でした。実際に自分で妹の看護と介護を経験することからみえてきたのは、「知らないとできないことがたくさんある」ということでした。いくら使える制度があったとしても、知らなければ使えないし、知っていても自分から申請しなければ使えないということです。そして同時に身に染みたのが、自分が病気やけがをして長期入院や療養生活をしなければならなくなったときに、「自分はどうしたいのか」、「誰にどうしてほしいのか」を決めておくことの重要さでした。意識がなくなったり認知症になってしまったときに「判断を誰に任せるのか?」自分の「生き方」を決めておかないとその判断は家族に委ねられます。これは家族にとって精神的に大きな負担を強いることになるし、家族間での意見の相違からもめごとに発展しかねないのです。―母の入院・死亡が大きなショックに―妹の介護をしているときに、母親があっという間に亡くなってしまうという事態が起きてしまいました。診察を受けて即入院、すでに手術ができる状態ではなく、余命宣告通り1ヶ月で逝ってしまいました。これは私にとっては大きなショックで、ずっと長い間私を苦しめることになったのです。母と私は折り合いが悪く、いつも母をみているとイライラして暴言を吐くといういやな娘でした。そんな関係にあった母が入院したとき、妹の介護をしていた私はあまり病院に行くことができませんでした。結局、母が息を引き取る直前の意識のない状態のときになって謝るということしかできなかったのです。今までのことを謝り、許しを請うことも、娘として母の娘時代の話しを聞くことも、父との馴れ初めや結婚を決めた話しなど、何も聞かずじまいになってしまいました。また、料理上手だった母の手料理を受け継ぐこともないままに、別れを迎えることになってしまったのです。母の死後、ずっと自分を責め続けていましたが、母が入院中に書いた一冊のノートが私を救ってくれました。それは、私たち娘一人一人宛てに書いたメッセージと母の兄弟である叔父叔母に宛てに書かれたメッセージでした。その手紙には、私たち家族への感謝と、家族以外の方達への感謝が綴られていました。母の入院から看とりまでの1ヶ月は多くの人の協力のもと成り立ったものでした。娘の私とは折り合いが悪かった母ですが、母には友人がたくさんいました。私が病院に行けないことを知っているので、代わる代わる毎日のように病室に行っては話し相手になってくれたり身の回りの世話をしてくれていました。また、叔父や叔母は病院の先生との打ち合わせなどの立ち会いや、病気の妹を連れてのお見舞いに協力してくれました。(一人では連れていけない)周りの人を見ればその人の生き方がわかるといいますが、母の周りには母を助けてくれる人がたくさんいたのです。私は、母の友人たちの行動を見ていて、母の生き方を知ることができたのでした。―後悔しない自分らしい人生を歩むためにー妹と母の死を通じて、私はたくさんのことを経験し、たくさんのことを学びました。生活の不安をなくすための制度、自宅療養をするための介護保険制度、訪問看護や訪問医療などの制度. . . 。そして、母が残してくれた手紙。それらによって、逝ってしまう人と、残される私たちは、たくさん助けられました。また、母からの手紙がなかったら、私は今でも大きな痛みを抱えていたかもしれません。私が経験してわかった役立つことはみんなに知ってほしい。だから、~自分の人生の「希望」と「安心」が手に入る!~エンディング・ノートの書き方のワークショップを開いたのです。今、私はみなさんのお役に立てることがすごくうれしいです。佐藤真砂子
テーマ: ├ 旅行・趣味・イベント
テーマ: ├ 健康・料理
テーマ: ├ 介護
テーマ: ├ わたしの終活
テーマ: ├ 終活全般
自己啓発・カウンセリング
アメンバーになると、アメンバー記事が読めるようになります