Kasper Asami

Kasper Asami（カスパー・アサミ）
ドイツ在住の40代の会社員。パートナーと二人暮らし。

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引っ込み思案で極度の対人・男性恐怖症。
過保護で過干渉な家族に敷かれたレールの上で、
自信も自分の欲求も感情も見失っていた10代の頃。

生きづらさを解消したくて心理学を学んだけれど、
他人の基準や平均値に合わせることが求められる日本社会に
中々なじめませんでした。

全校生100人もいない山奥の学校で教師としての仕事を終えては、
自宅で辞書をひきながら、世界の人と英語でメールをやりとりするのが
日々のささやかな楽しみでした。

同じ日本人同士だと異性に対してぎくしゃくしてしまうのに、
相手が外国人だと不思議と気にならず、
その内の一人と交際が始まりました。

人生で初めて出会った、無条件の愛を与え、
私の可能性を信じてくれた彼のもと、
私は少しずつ自分の殻を破ることができました。

それでも日本社会で異邦人のような疎外感を頂き続けていた私は、
彼がブラジルに転勤すると決まった時、

「自由になれるチャンスだ」と

安定した仕事を捨て、29歳で海外へ移住することを決意したのです。

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ブラジルでは日本移民が作った邦字新聞で記者として働き始め、
書くことを通して自己表現をしたり、自分の気持ちや欲求に素直な
自分とは対照的なブラジル人に影響を受けたりしながら（振り回されもしつつ）、
どんどん自己解放することができました。


5年後にパートナーの故郷ドイツに移住しましたが、
ほどなくして彼は転職で再び移住することに。

語学を習得して就職し、経済的にも自立できた私は、
もっと自分で人生を築いて行きたいという想いから別れを選択。
女性が働きやすく、自分が自分らしくあれるこのドイツという国で、
第二の人生を築くことを決めました。


大学生になっても一人で電車すら乗ったことがない、
不安でいつもおどおどしていた20年前の自分が、
「行動力とバイタリティがあるね」とまで言われるようになれたのは、

自己卑下と絶望のどん底にいた大学生時代に、
祖母との共依存を断ち切りたいと、
「今この瞬間から自分を変える」と決めて、

外国人パートナーや、
ブラジルやドイツで出会った世界中の仲間を通して、
何度も泣いたり躓いたり悩んだりしながらも、
不器用なりに小さな一歩を積み重ね続けてきたから。


40歳を超えて、自分のこれまでの経験が誰かの役に立てばと思い、
どん底から海外へ出たことで自由を得た私の経験を
ブログに綴っていくことにしました。

ご縁があって記事を読んでくださった方の
少しでも参考になれば幸いです。

感謝をこめて。

Kasper Asami