ブログをブロックする
ブログを報告する
漢字と俳句へのこだわり~白川漢字教育賞 公立小学校一筋で、2019年4月で30年目に入ります。 百マス計算の生みの親であり、「見える学力見えない学力」(120万部)の著書である、岸本裕史先生を師とあおいで教員人生を歩んできました。読み書き計算をベースとした学級づくり、子どもの指導を続けています。 小学校教員なので一通りの教科を受け持っていますが、特に国語指導への関心を持っています。その中でも漢字と俳句には、特に力を入れており、何年生でも字源の話や俳句づくりは必ず取り入れています。 漢字の取り組みを認めていただいて、第1回白川静漢字教育賞最優秀賞をいただきました。最近は、小学生の言葉の力を育てることの重要性を再認識し、親子国語教室などにも取り組んでいます。不易と流行~基礎的なことにじっくり取り組むことで育つ子ども 読み書き計算といった基礎的な内容にじっくりと取り組むことで、子どもが自信を持ったり、友達を認めたり、クラスが活性化するという体験をくり返ししてきました。これによって、実践への確信は年々強まっています。 その一方で、学校に様々な新しい課題がつきつけられていることへの懸念も大きくなっています。道徳、英語、プログラミング…。それぞれの主張も優れた実践もあるのでしょうが、現場の人間としては、基礎的なことを子どもに合わせて取り組むゆとりがなくなることを心配しています。 不易と流行という言葉が使われますが、個人的にはこんな時代だからこそ、不易の部分も重視していきたいと思っています。読み書き計算の指導に確信 教員人生において2回の実践的な転機がありました。 1回目は、7年目のときでした。暴言暴力が絶えない子がクラスにいました。いくら注意しても、叱っても、全く変わる様子は見られません。休み時間になる度に泣かされて帰ってくる子がいました。ほとほと参りました。 その子に計算や漢字を根気強く指導することで、少しずつ勉強への興味がわき始め、普段の言動も徐々に落ち着いていきました。周りの子どもからも「○○君、最近やさしくなったね」という言葉が出るようになりました。 それまでも、計算・漢字の取り組みはしていました。ただ、目の前の子どもに合わせて工夫し、その子の生活面での課題も学力といっしょに変化していく姿を見て、基礎的なことに取り組むことで子どもはこんなに変わるということを実感しました。 2回目は、さらに経験年数が過ぎたときです。ある程度実践にも自信を持っていました(天狗になっていた?)。ところが、異動した学校では全く通用しません。なんといっても、初めからこちらの指示に従わないのですからどうしようもありません。 計算プリントを配ると、「しね」「うんこ」などと書いて投げつけられるというようなことが日常的にありました。心身とも疲れ果て、倒れる寸前のところを何とか一年目を乗り切ったという状態でした。 それでも、わずかな望みを持って、漢字や音読、計算の取り組みは学校ぐるみで続けていました。今から思えば我ながらよく諦めなかったと思います。 数年経って気がつくと、学校はかなり落ち着いていました。学校ぐるみの取り組みを始めて5年目のある日、職員研修で漢字力調査の結果を報告をしていました。いっしょに取り組んできた同僚がそのグラフを見て、「岡さん、漢字の点数が上がっていくのと、学校が落ち着いていくのが比例してるね」と指摘してくれました。 そのとき、7年目に感じた基礎的な力の可能性を、より深く理解することができました。前述の白川漢字教育賞はこの学校ぐるみの部分も評価されての受賞でした。言葉の力~漢字が1丁目1番地 一年間の教室での姿だけを見ても、言葉の力をつけることによって子どもは大きく変わります。ある人の説によると子どもは一年間で数百ずつ語彙が増えていくそうです。 この時期に、多くの言葉に触れることでより豊かな言語能力を育てることができます。言語能力によって、思考を深めたり、自己をコントロールしたりすることができます。そして、このことは将来の可能性をとても大きくしてくれます。 言葉の力を育てることは、短期間ではできません。親子・友達の会話、読み聞かせ、読書、作文など環境によるものも小さくありません。どれか一つだけに力を入れてもバランスのよい言語能力はつかないでしょう。 ただ、30年近く小学生を見ていて思うのは、大きな分かれ目の一つに漢字があります。漢字が苦手な子は、国語が嫌い、読書が嫌い、作文が嫌いとなりがちです。あるいは、漢字の少ない本や文に対象が限定されてしまいます。 その漢字も機械的な反復練習だけでなく、字源や漢字遊びも交えて、漢字への興味を育てながら定着も目指すのが理想です。 世の関心が英語に傾いているときにあえて、「英語の前に国語、そして、漢字が1丁目1番地」を強調したいと思います。著書読み書き計算を豊かな学力に 明治図書書きの力を確実に育てる 明治図書これならできる!漢字指導法 高文研字源・さかのぼりくり返しの漢字指導 ひまわり社教室俳句で言語活動を活性化する 明治図書まるごと授業国語1年上 喜楽研まるごと授業国語1年下 喜楽研まるごと授業国語6年下 喜楽研図解 授業・学級経営に成功する1年生の基礎学力 フォーラムAプロ教師の生きたノウハウが学べる教師術 喜楽研(菊池省三氏と共著) 他 以下プリント すべてフォーラムA学年別漢字リピートプリント 2年学年別漢字リピートプリント 3年おべんきょうごっこプリント ひらがな・かずおべんきょうひらがなプリントおべんきょうごっこかず・かたちはじめてのえんぴつはじめてのすうじひらがなおけいこちょうはじめての音読 あいうえおカタカナおけいこちょう小学1年生 モジュール学習プリントおうちで国語 小学2年生1日15分 総復習漢字一字プリント 他
テーマ: ブログ
子育て(小学生以上)
アメンバーになると、アメンバー記事が読めるようになります