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僕のデザインを人に例えると
「器量よし」より「器量持ち」。
もちろん「器量よし」は魅力的だけれど
それだけでは、飽きられてしまう。
使うたびに好きになる、
ちょっと気が利く、
なんかわからないけれど心地いい、
なんとなくやさしい、ちょうどいい、
ずっと持っていたいそんな感じがいい。
例えば、店舗のデザインを考えるとき、
お客さんのスタッフと動き(動線)及び
目線、基本設備(照明・音・空調・厨房
など)とサイズ、バランスを考えた機能性
・必然性、またはマテリアル、カラー等、
人の五感に対する影響を考えながらの土台
(下地)作りから始まり仕上(化粧)を
ほどこした意味ある形、空間を表現すること。
これを僕は、「基本デザイン」と呼び、
いつも「究極の基本デザイン」を目指し、
大切にしている。
そして、オーダーキッチン(アイランド
キッチン)の「基本デザイン」も僕に
とっては楽しい作業だった。
あらゆる可能性をイメージして、
できた「基本デザインの基本」を
今度は、別の角度から磨いていく。
もっと広い部屋なら、もっと小さいなら、
ご夫婦二人暮らしなら、大家族なら
・・などお客さんにあわせて、
キッチンが形を変えていく事をイメージ
しながら、「基本デザイン」を磨いていき、
「究極の基本デザイン」ができあがる。
僕のデザインコンセプトである
「究極の基本デザイン」は、
結局のところ、
「本当に必要な最小限のシンプル形」になる。
それが、「器量持ちの由縁」だとおもう。
だれもが振り返るような「器量よし」では
ないかもしれないが、
その心がじわりじわりと伝わってくる、
広く長く愛される、
そんなモノをつくりつづけていきたい。