指圧師である自分を諦めた時、自分の道が見えてきた。
指圧を世界に広めよう!
一人でも多くの人に日本独特の手技療法である指圧を知ってもらいたい。その為には、一人でも多くの人に正しい指圧を受けてもらいたい。自分の全ての行動・思考の原点はそこにある。その為に、クリニックを開いて患者さんに接し、学校を立ち上げて同志を育成する。本や論文やビデオを執筆監修し、指圧師が職業として成り立つよう指圧協会を設立して活動する。指圧界以外のコミュニティー活動にも積極的に参加し、時には政治活動をもする。
バンクーバーに来て瞬く間に10年が過ぎ、2008年にはこの地で指圧国際大会を盛大に開催することができた。有難いことに自分の理念に共感してくれる同志が育ち、今の自分の最大の使命は自分と同志たちの理念である『正しい指圧の普及』活動を支える為の指圧事業を継続発展させること。多くの人々の協力を得、お陰さまで今までの所はクリニック部門も学校部門も何とか続けて行くことができている。
その代わり・・・自分が直接患者さんを診る時間はまずなくなった。学生や同志に指圧を教える時間もほとんどとれない。要するに自分が本当に好きで得意な分野は自分の手から離れてしまった。でもそれは仕方のないこと。なぜならば、カナダで自分が選んだ道は『指圧師』でなく『指圧伝道師』としての生き方。自分を信じてこの道に入ってくれた同志たちが、この指圧に関わる仕事を安心して続けられるより良い環境を構築することが何よりも重要。
自分の夢・・・あと10年頑張ったら、ただの指圧師に戻ろう。その頃には人もたくさん育っているはず。臨床も一から勉強し直すつもりで。自分だけの理想のクリニックを、自分が第二の故郷として選んだナナイモの地に完成させよう。指圧をしながら晴耕雨読、自給自足的な生活。指圧の道は一生勉強、生涯現役。縁あってこの道を選べた事に心から感謝!!
2009年8月12日
ナナイモにて
指圧伝道師