好きなだけじゃダメなんだ
痛い痛い。
そう、そんな恋をした。
好きすぎて、好きと思うだけで化膿した心はじんじんした。
心はやっぱり、この胸に宿ってるってほんとに思った。
一緒にいられるというだけで、私は金魚みたいにぱくぱく空気を欲しがった。
だって、あなたを思うだけで空気は違う物体に変えられる。
見えないけれど、つかんだら触れるほどの重み。
だから、どきどきするんだ。
酸素不足です、助けてください。
なんて思いながらあなたの長い指を見つめた。
私は言葉を欲しがらない。
だけど、あなたの腕に包まって眠りたいと思った。
その髪にキスをしたいと思った。
そして、実際にあなたを抱きしめて、小さい動物になった私。
あなたを好きという気持ちが、私の心の箱に入りきらなくなったその時
私は不安でいっぱいになった。
あなたと会えない時間もあなたを思いつづけた。
電話を自分からかけられなくなった。
好きすぎる自分をコントロールできなかった。
あなたの声が聞こえなくなっても受話器を握りしめた。
忙しいあなたの時間を少しでも欲しかった。
じゃあな、と言われてもうなずけなかった。
1週間が長すぎた。
会いたくても言えなかった。
断られるのが怖かった。
自分が無くなりそうで怖かった。
スキだと言われてもダメだった。
さよならを言ったとき、言って欲しかった。
別れたくないって言葉聞きたかった。
好きすぎて怖かった。
苦しい恋だった。
好きなだけじゃダメなんだ。
ドリカムを聞いて泣いた。