僕は特別支援学校教員の宮田俊也といいます。
2009 年2 月、脳幹出血で倒れました。
主治医の先生は脳幹出血によりもたらされる深刻な結果を、ありのままに同僚のかっこちゃんこと山元加津子さんに伝えました。
「先生、でも大丈夫です」かっこちゃんは主治医の先生になぜか、そう答えたそうです。
病院のスタッフのみなさんや周りの人のおかげで、僕は回復してきました。
それでも意識が戻ることはないと言われていました。
しかし、かっこちゃんは僕に意識があることを信じて、二人で意思伝達の方法を模索する日々が続きました。
そして意思伝達装置やスイッチの工夫などによって、今では伝えたいことを伝えられる術を得ました。
そもそも人見知りで、他人と話をすることが得意ではなかったのですが、
コミュニケーションの手段を失うことの恐ろしさを身をもって体験しました。
意識があるのに、言葉を発することのできない僕はまるで透明人間で身体の位置などの不具合を訴えたくても訴えられません。
それ以上に自分自身がここにいるという存在を気付いてもらえないこと、他人に分かってもらえないことの孤独感と絶望感は相当なものでした。
今の僕の目標は、倒れる前の自分に戻ることです。かっこちゃんの鬼のリハビリ(笑) のおかげで、日々元の身体を取り戻すための道を歩み続けています。
様々な経験とリハビリを通じて痛感したことは、自分が何を感じ、何を考えているかが、相手に「伝わる」ということの大切さです。
コミュニケーションがもうとれない、と思われている方でも、もしかしたら意識はあるかもしれません。
どうぞ皆さん、ご家族や友人・知人の方で、意思の疎通ができないと思われている方がいらっしゃいましたら、語りかけてみてください。
そして、もし気持ちが通じたら、あらゆる方法で、意思をくみ取って下さい。僕の願いは、様々な方法や意思伝達装置によって一人でも多くの方に気持ちが通じあう日常が送れるようになることです。
僕も、そのために日々活動してまいりますので応援をよろしくお願いします。
平成22 年8 月 宮田俊也






