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大場久美子朗読【ウンジュよ】公演実行委員会

自己紹介

『ウンジュよ』との出会い   大場久美子

わたしはこの作品に初めて出会ったとき、不思議な、そして感動的な体験をいたしました。

言葉の1つ1つが私の体と心の中に溶け込み、情景や登場人物の心情や動作が、あたかも自分がその場にいるかのようにリアルに伝わってきました。

たとえば、手榴弾が不発のため死ねなかった母親が、手をかけようとして一人息子を膝の上に乗せる場面では、わたしも膝の上にその息子の体重を感じ、子どもを抱きしめて雨にぬれた縮れ毛を撫でる場面では、私の掌にもその感触がじかに伝わってきました。

また、カミソリで自分の首を掻き切って倒れた母親が草の葉から落ちる雫を見ている時のシーンとした静けさは、わたしがこれまで体験したことのない世界でした。

そういう体験が作品の至る所にあって、私はこの作品の虜になりながら、最後まで一気に読み進めることはできなかったのです。

言って見れば、わたしは作品の中の1つ1つの言葉の雨に打たれながら、何度も立ち止まっては作品の世界を疑似体験していたのです。

初めての経験でした。

わたしがなぜいま『ウンジュよ』なのか、それはわたしがこの作品に捕えられてしまったからというのが現在の答えですが、今後役者として語り続けることを通して、もっと違う、別の答えがいっぱい出てきそうな気がしているのです。

なぜなら、この『ウンジュよ』は、たしかに戦時中の「集団自決」を題材にはしていますが、同時に、現代社会の状況に通じるものがあり、また、わたしたちの普段の暮らしのなかの身近な死や愛や命という普遍的な問題をも提起していると、わたしは考えるからです。

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大場久美子プロフィール


 1973年、劇団に入り子役としてテレビ・CM・映画に出演。1974年、日本テレビ系列テレビドラマ「愛の山河」でドラマデビュー。1975年、NET(現テレビ朝日)の「決定版!あなたをスターに」に応募、役者部門で審査員特別賞を受賞。CM(ハウスプリン)デビューを果たし話題となる。1977年6月に東芝EMIから「あこがれ」でアイドル歌手デビュー、“一億人の妹”のキャッチフレーズでシングル・アルバムを次々とリリース。同年7月には大林宜彦初映画監督作品、東宝映画「HOUSE ハウス」(ファンタ役)が公開。泥まみれになったり水浸しになったりのアイドルらしからぬハードなシーンが話題となる。
 1978年、TBSドラマ「コメットさん」で主演を務める。高視聴率が続き、ブロマイド売上が2年連続1位になるなど絶大な人気を決定づける代表作となる。
1979年、武道館でのさよならコンサートでアイドル歌手を卒業し歌手活動を停止。
以後は本格的に女優に戻り芝居に専念する。
 アイドル歌手卒業後は、森光子さん主演の舞台「放浪記」(悠紀 役)に約10年間で543回出演。松竹新派特別公演舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」(亀遊 役)、東宝創立50周年記念映画「ひめゆりの塔」(安富良子 役)、「バッシュメント」「さよなら夏休み」の映画やテレビ局各局のサスペンスドラマ数百作品、刑事ドラマ「太陽にほえろ!」「大江戸捜査網」「特捜最前線スペシャル」や、時代劇「水戸黄門」「銭形平次」、昼の連ドラ「砂の城」などの多数の作品に出演。
 近年のドラマでは、フジテレビドラマ「SP(エスピー)警視庁警備部警護課第四係-第1話-」(大川優子 都知事役)、TBSドラマ「Around40〜注文の多いオンナたち〜」レギュラー(中山美智子 役)、TV東京系「経済ドキュメンタリードラマ ルビコンの決断」
(山本ゆき 役)、日本テレビ「松本清張生誕100年記念ドラマスペシャル〜書道教授〜」(日野千鶴 役)などに出演。テレビ、映画、舞台などで幅広く活躍中。

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