9月22日『To the Future~未来へ~Vol.11』後楽園ホール大会で、WBC女子世界スーパーフェザー級4位のジェレナ・ムルドジェノビック(カナダ)を相手にWBC女子世界同級指名挑戦者決定戦に臨むライカ。現在の心境は? ボクシングに対する思いとは?
「自分の追い足と成長を試す絶好の機会だと思う」 ――ノンタイトル戦になったということで気持ち的な部分では。あんまり関係ないです。畑山さんから連絡をもらった時は「マジっすか?」って感じになったけど、やることは世界戦と変わらないからと言われて、たしかにその通りだと。暫定でもチャンピオンはチャンピオンだけど、やっぱり自分が目指してるものって本当の世界チャンピオンに挑戦して、それに勝ってベルトを巻きたいっていうのもあったんで。むしろ気持ちはすぐに切り替えることができましたよね。
――ノンタイトル戦への変更も、前向きにとらえられたと。まあ、ある意味、これでよかったんだと自分では思いますね。モチベーションが下がったわけでもないし、むしろその先に世界が待っているわけだから、ステップとしてはちょうどいいんじゃないかなと思いますよね。
――ムルドジェノビックは、2007年4月にカナダでWBC世界戦を行った相手です。だから自分、スーパーフェザー級(-58.9㎏)でやるのも、あれ以来4年ぶりなんですよ。ずっとライト(-61.2㎏)に階級上げてやってたんで。
――試合は相手にうまく足を使われ、判定0-3で敗れました。自分もエンジンかかるのが遅い試合やったんで。うまく逃げられた試合でしたよね。ポイントは完全なワンサイドでした。でも、試合自体はあんまり覚えてないんですよね。ポイントを取るボクシングがすごくうまかったなっていう印象だけで。
――今回も、相手を追いかける展開になりそうですか?もう、とっ捕まえてやるしかないって感じですよね(笑)。捕まえるしかないですよ、相手の足を止めて。本格的に走り込みを始めて2年経つんですけど、その間はどっちか言うたら、みんな打ち合いに来てくれるタイプばっかりだったじゃないですか。だからある意味、自分の追い足と、自分がどこまで成長したかを試すには絶好の機会かなという気はしますね。
――ファイタータイプのタイ人もそうですし、前回4月の水谷智香選手も積極的に打ち合いに来ましたね。ここ最近はアジアの選手とやってきているわけやけど、欧米の闘い方っていうのはまた違いますよね。自分が一番今まで苦労してきて、いつも足を使って逃げられてポイントを稼がれて、それで何回か負けてしまった。それに対して、それなりに追い足もつけてきたし、その対策用にずっと練習してきたんで、それを今回の試合で試したいですよね。自分のボクシングっていうか、描いてきたものにどれだけ近づいてきたかっていうのを出せたらいいかなと。
――自分の中では近づいてきている?近づいてきてる。イメージの中では。でも、実際あとは試合にならないとわからないし、今はそれを試して自分の力を確かめたいっていう気持ちが強いかもしれないですね。それで、世界に行きたいです。
「もう、自分だけのためじゃないんですよね。闘うことは」 ――最近は児童養護施設や東日本大震災の被災地への訪問、またTシャツなどの物資の支援など、ボクシング以外の活動も継続して行っていますね。被災地には地震の2週間後くらいに行ったのかな? 施設のほうは足立区と横浜市の2ヵ所に何度か行かせてもらって、施設の子供たちを試合に呼んだりもしてますね。
――さまざまな人達との交流を通じて、何か心境に変化はありましたか?試合に対してはそんなに変わらないけど、次の夢っていうか…。まあ、負けられない理由が増えましたよね。
――7月に放送された『徹子の部屋』では、児童養護施設を出た人達が社会に出るまで一時的に過ごせる居場所を作りたいと、将来の夢を語っていました。だから、これから自分がやりたいことのためにとか、いろいろな意味で自分は負けちゃいけないんだなっていうのを感じますよね。まあ、結果はどっちかに絶対つくから、勝ち負けっていうよりは…もう妥協できないっていうか。そこに向かっていく姿勢や、そこに挑戦していく姿勢。最後までね、諦めずにやることが大事だと思うし、その姿をみんなに見てもらいたいっていうか。そういうのを含めて「負けられない」っていう気持ちは強くなりましたね。
――前回4月の水谷智佳(宮田)戦では、子供たちが大きな声でライカコールを送ってくれましたね。いい刺激をもらいました。みんなの前で勝てて(4回KO)よかったですわ(笑)。少しでも子供たちの光になればっていうか…どう言っていいかわからないけど、やればできるっていう姿を自分自身証明しないといけないとか、そういうのを自分が闘うことで見せられたらなっていう思いとか…。もう自分だけのためじゃないですよね。
――闘うことが?(うなずく) もちろんファンの人とか、支えてくれてる人達とか、みんな自分が世界チャンピオンになるのを待ってくれてるじゃないですか。そういうみんなの思いや気持ちをすごく感じるし、ましてや、そこに子供たちの思いや何かも感じるし。もう自分ひとりのことじゃないんだなって。結果を考えたら怖いっすよ。正直言って。
――試合までは、その恐怖心とも闘っていかなければならない。今回の試合は最初、世界戦だったわけやけど、「世界戦」て聞いた時に、もうなんか怖くなったんですよね。ぶっちゃけ、今も試合のことを考えると怖いですよ。本当になんか、今まで以上に負けられないっていう気持ちも強いし、自分も今までやってきたことを全て次の試合に形として出せたらなと思ってるし。世界戦であろうがなかろうが、それは同じですよね。
――前回は、ノンタイトル戦ながらOPBFスーパーフェザー級王者の水谷選手と同ライト級王者のライカ選手、東洋太平洋王者対決ということでプレッシャーも大きかったと思います。あの時とは、また違ったプレッシャーを感じている?そうですよね。前回は日本の中で一番ていう試合を見せなきゃいけないっていうプレッシャーがありましたけど、今回は世界チャンピオンになりたいっていう思いと、自分が今までやってきたこととか、全てをこの試合でみんなに見てもらえたらいいなっていう思いと。結果を考えると怖いから、今は毎日一生懸命できることをやって、不安を少しでもなくす作業をしてるって感じですよね。
風神ライカ次戦決定!〈WBC女子世界スーパーフェザー級指名挑戦者決定戦 10回戦〉
風神ライカ(竹原&畑山/OPBFライト級王者)vsジェレナ・ムルドジェノビック(カナダ/元WBC女子世界同級王者)
「TO THE FUTURE Vol.11~トリプル女子世界タイトルマッチ~」 主催:フュチュール・プロモーション
日時:9月22日(木) 18時開始
会場:東京・後楽園ホール
料金:リングサイド\20,000/指定席\10,000/先着自由席\5,000
お問い合わせ:フュチュールジム075-254-1907
竹原&畑山ジム03-3361-0209
【その他の主な対戦カード】
WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ
多田悦子(フュチュール/王者)
vsノンマイ・ゴーキャットジム(タイ)
WBC女子世界ミニマム級タイトルマッチ
藤岡奈緒子(竹原&畑山/王者)
vsカニタ・ゴーキャットジム(タイ/1位)
WBA女子世界ライト・ミニマム級王座決定戦
安藤麻里(フュチュール)
vsアマラ・ゴーキャットジム(タイ)