幸運を呼び込む言葉のスタイリスト
鈴木淑美さんにインタビューしていただきました。
自分を好きになる/決められる人になるためのセッション 〜 占いをこえた占い師 今庄和恵さん
――悩む現代人の背を押してくれるブログが大人気です。正直、あまり「占い師さんのブログ」という感じがしませんね。
「占い、というのは結果を提示して終わり。もってうまれたもので、それ以上しょうがないものです。でもそれで終わったら〈・・・だから何?〉ですよね。私はその先の〈どうして解決するか〉にもポイントをおいています。それは占いの範疇ではないので心理学で。いわゆる占い師さんのブログっぽくないのは、具体的な解決を大事にする点でしょうか」
――「占いの世界の人
でありながら、ある意味占いと距離をおいているような印象を受けます。
「占いは使えるツールにすぎません。やっぱり自分で解決して自分で行動しようと思わなければ何も変わらない。
というのも、占いに来る人は本気で解決しようという気持がない場合が多いんです。いいことをいわれたらハッピー。そうでなければ『どうしよう』というだけ。だんだん依存していって占い師の話を聴くのが趣味、みたいになる人もいます。
一部の占い師さんはそういう依存症のかたたちでもっているようなもの。私は自分で選択する力をもってほしいんです。占いを聴きに来るのはもううちで終わりにしてね、という気持です」
――じっさい相談にこられたかたには「今回で完結」という思いをもってのぞむといいます。
「関西以外、福島や熊本からこられるかたもいらっしゃいますしね。何度もこなくてすむように、『すぐ』解決にむかえるように心がけています」
――今庄さんの魅力はとにかくたくさんの世界をみてこられたこと。和裁と着付けはお手の物。(いつも粋なお着物です。)お酒が大好き。とくに立ち飲みが大好き。薬科大学で学び、学習塾経営をしておられたという一面もお持ちです。音楽は趣味におさまらないほどの熱の入れようで、ご自宅兼占いのサロンには集めたCDがずらり。大学ではいちじバンドのボーカルもされていた・・・(歌はしろうと、と謙遜なさってますが)。シングルマザーとしての子育て経験も。
「広く浅く・・・です。おかげで相談者さんがどんな話をもってこられても、たいがい対応できますね(笑)
――セッションでは、相談するきっかけになった(本人がいま悩んでいる)問題と別の問題が見つかって、驚く人も多いそうです。
「相談者さんは悩むうちに自分のほんとうの問題が見えなくなりがちです。悩みの根っこが何なのか見えないまま表面的な問題をどうこうしても、解決になりません。私はそこをちゃんとお話します。気づいていなかった自分の根っこをみせつけられて泣いてしまう人もいますよ」
――ソファに並んでいる大きなぬいぐるみはそのためのものなんですね。
では、今庄さんにとってセッションをして幸せな瞬間とは?
「悩んでいた人の目からうろこが落ちた、という瞬間があるんです。表情がぱっと明るくなって血色もよくなって・・・その一瞬を見るのが何よりも楽しいですね」
――じつは今庄さん自身も「人生観が変わる一瞬」を経験しておられるとか。
「私ね、すごく自己評価が低かったんですよ。自分が嫌いで嫌いで・・・でも心理学を学ぶうちに好きになりました。あの瞬間のことはいまでも覚えています。ある日の夕方、食事のときお皿を出していて、ふっと自分をいとしいと思ったんです。それまであんなに嫌っていたのに。いとしくてどんどん涙があふれてきて・・・・」
――だからこそ同じように「自己評価が低い」人の気持がわかる、と。
「悩みを抱えている場合、自己評価が低いかたは多いです。もっと自分を評価して、好きになってほしい。
といっても、『50』の自分を『100』というのがいいという意味じゃありません。私は『50』だからダメ、と思わないことです。『50』でもいいじゃないか、『50』の自分、好きだなぁ・・・って思ってほしい。まずそこからです。そのために私がお手伝いをしていきたいと思っています」
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神戸・元町のサロンは居心地がよく、お友だちの家に招かれたような雰囲気。というのも、今庄さんの言葉は一言一言がとても現実的で、あいまいにおわらせる(「意味は自分で考えて」というような)ところが一切ないのです。
本名で占い師として活動なさっているのもじつは珍しいこと。活動を始めたころは別の名前をつけていたそうですが、「今庄和恵」として相談者にむきあって発する言葉には責任感と重みが感じられます。
その今庄さんのお話の中で何度も出てきた言葉が「自分」そして「解決」という言葉です。「自分がせなあかん!」「聴いてるだけでは何も変わらない」「依存を解消させる!」――いわゆる「占い」を期待してこられたかたはびっくりするかもしれません。
そう、今庄さんは肩書こそ占い師ですが、とっくに規格を超えています。といってもこわい系ではなく(笑)もっとなつかしい、具体的に触れられる空気を感じさせます。保健室の先生にも似たなつかしさといったらいいでしょうか。
一方で、「占いはスキル」といいきり、日々勉強もおこたらないといいます。四柱推命など、占いが興った時代といまでは社会の価値観が違うため、現代の社会にあわせて考えていく必要があります。現実に「今」の価値観を肌で感じておられるからこそ、相談者さんにとってより納得のいくセッションができるのでしょう。
目の前の相談者さんの言葉に耳を傾け、その人が自分で考え、人生を選択できるようにベストな方法を提示する今庄さん。占い師という前に、人間としても「会いたい」「話を聴きたい」と思えるひとりです。